(自分で撮った、桜の木の写真が無かった為、ネットから拝借しました。)
少し前に桜の伐採の事を書きました。
今回は、桜の木の事を書こうと思います。
桜と聞くと皆さんは、学校や河川敷、公園等にある桜の木を思い浮かべるかと思います。それは、ソメイヨシノという桜ですよね♪皆さん思い浮かべるのは。
ちなみに、ソメイヨシノという桜は接木で、全て同じ木(同じ遺伝子をもつクローン)であることも皆さんご存知かと思います。江戸時代頃に、品種改良をしていた中でのある1種を接木で増やしたのがソメイヨシノで、染井村の職人達が西行法師の和歌にも度々詠まれた大和の吉野山(奈良県山岳部)にちなんで、「吉野」「吉野桜」として売られ、広まったが、この名称では吉野山に多いヤマザクラと混同される恐れがあった。このため、『日本園芸雑誌』において染井村の名を取り「染井吉野」と命名したというそうです。
(Wikipediaから引用)
しかし、桜には色々な品種も在ります。ヤマザクラとかエドヒガンサクラとか。
その中で、ヤマザクラ等一部の桜は建築用材として古くから使われていました。
例えば、床の間の上下の框や棚板、敷居や框等。しかし、敷居等の他の材と擦れる様な場所へ桜を使うと、通常であれば建具と敷居があると建具より擦れて敷居が減っていきますが、桜が硬すぎるので、建具が減っていきます。
そして、棚板等に使うと、硬い木特有の乾燥する際の変形で反ってしまい、なかなか使うのが難しい材でもあります。しかし、一度、つくば市北条にある矢中の杜(重要文化財 旧矢中家住宅)の2階に確か長さ4mで幅が30cmはあったのではないかと思いますが(ハッキリとは覚えてません)、それだけの長さと幅がある桜の板が、ほとんど狂いなく使われていることに驚きました。一見の価値はあると思います。
しかし、桜の木を建築用材としてみると、いい木はやはり目が詰んでいて、ビンク色(赤に近い)していて綺麗な肌をしています。布地へのピンクの染色に使うのは桜の木の皮を使うみたいですね。