前回は、伐採前というか立ち木?丸太の時の事を書いてましたが、今回は製品になった時の事を書いていきます。
と、その前に、欅の丸太を製材する時、帯ノコと言う刃を使って、台車と言うトロッコ?(なんか違うな)みたいな物に丸太を乗せて押して?(押すと言うよりは家のはワイヤーで台車を引いて動かしてます)切るんですが、チェンソーでは柔らかく感じたけど、やはり製材する時は硬い!ので、ゆっくり台車を動かしてあげないと、煙を吹き出します。そして、時には切り口が開いていき最後は弾けるように割けてしまう物や、逆に切り口がつぼんでいって、帯ノコの刃を挟みだして最後には刃を止めてしまい、機械を止めるのが遅くなると刃が切れて吹き飛ぶ事もあります。
それだけ力があるんですが、もっと凄い話をすると、欅の柱や梁を加工して組んでいくと、もうそこに部屋が出来た感じがしてきますが、その後柱が真っ直ぐになる様に修正するのですが、きずに成らない様に当て物や目立たない場所へビスを打ったりして、ワイヤーやロープで引っ張ったりして屋起こしと言うものをしますが。兎に角引っ張れない(; ゚ ロ゚)動かない。
そこを何とか引っ張って修正をしますが、まぁなかなか動かない。
そして、乾燥していくうちに、捻れたり割れたり反ったりしますが、天然の木なので仕方がない事なんですが、欅が狂うと建物が持ち上がると言うか捻れる事があります。もちろん屋起こしと言うものはしてあるので、その後でそういう事が起こる事があります。小屋裏には沢山の梁丸太が乗っかって、屋根に瓦も乗っているのにもかかわらず。それだけ欅の木は力持ちなんです。
そして、そういう家を解体しようと、欅を重機で引くと、建物が全体で揺れます。簡単には壊れません。それだけ丈夫なんです。
そして、使える様になるまでに時間と手間が掛かってます。
本来、丸太のまま約2年から5年寝かせます。(中には10年や白太が腐るまでとかいう人もいます。)
そして、少し大きめに製材してまた寝かせます。この時、各材料にきちんと空気が抜けるよう隙間を開けて仕舞います。
その後、台として使っている木の所が空気に触れていないので、数ヵ月に一回転がしてあげます。これを数年繰り返します。大体5年くらいですか?
今では人工乾燥機というものもあるので、昔のやり方はしていないかもしれませんが。
そうやってやっと製品となります。
ここまできて、やっぱり捻れたり反ったりしているので、最後に使う寸法に狂い牽きをします。
なので、高くなってしまうのは仕方がないまのではあります。
最近では、なかなか使われなくなりましたが、また、住宅に使われる様になる日が来ると良いです。